プラセンタの「配合量」と「含有量」の違い

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プラセンタサプリを選ぶとき、一番のポイントとなるのは製品に”プラセンタがどのくらい入っているか”をしっかり比較することです。

プラセンタには、20種類以上のアミノ酸、活性ペプチド、ムコ多糖体、ビタミン、ミネラルなどの栄養素に加え、細胞の生まれ変わりを促進させる成長因子などの有効成分が含まれています。

しかし、商品の選び方を間違ってしまうと、せっかくの有効成分を十分に摂取することができません。

そこで、知っておきたいのが【配合量】と【含有量】の違い。

いろいろなプラセンタサプリを比べてみると、「プラセンタエキス10000㎎配合」や「プラセンタ原末600㎎含有」など商品によって数字にかなり差がありますよね。

数字だけ見れば、10000㎎配合のほうがプラセンタがたくさん入っていそうな気がしますが、実は”配合量”と”含有量”では成分の濃度に大きな違いがあるのです。

「配合量」とは?

配合には、「2種以上のものを組み合わせること。」「複数の成分を混ぜ合わせること」という意味があります。

馬や豚などの胎盤を原料としてプラセンタを抽出するとき、はじめは酵素分解によって液体の状態で抽出されます。

これが、プラセンタエキスやプラセンタ原液と呼ばれているものですね。

しかし、この胎盤から抽出された液体には、酵素分解の過程によって使用される水分などが多く含まれていて、実際の有効成分となるプラセンタがどのくらい含まれているかが明確ではありません。

またプラセンタエキスは、プラセンタが少しでも入っていれば添加物やほかの成分が混ぜこまれていても、濃度に関係なくプラセンタエキスとして表示することができます。

このような、プラセンタだけではなくをほかの成分を含んでいる液体の全量が”配合量”として表示されます。

水分などの余分な成分が多く含まれているため重量は大きくなりますが、プラセンタエキス○○㎎配合とだけ記載されていても、濃度が不明ならば肝心のプラセンタがどのくらい含まれているかはわかりません。

「含有量」とは?

次に、プラセンタ原末やプラセンタエキス純末などが含まれている場合に使用される”含有量”についてです。

含有には、「ある物質が、ある物の中に成分として含まれていること」という意味があります。

プラセンタ原末やプラセンタエキス純末は、胎盤から抽出される液体から水分や不純物を取り除き、純粋なプラセンタの成分だけを取りだし粉末にしたものです。

つまり、余計なものが混じっていない、プラセンタ原末そのものを指します。

このような、純粋なプラセンタが含まれている量を示すときに”含有量”が使われます。

水分などを取り除き粉末にしているので、プラセンタエキスに比べると重量は少なくなりますが、使用されているプラセンタの量が明確で高濃度です。

現在、プラセンタサプリについて含まれている成分の表記に、規定はありません。

そのために、各メーカーで表示方法が異なるため比較しにくく、プラセンタエキス100%という表記があっても、実際にはプラセンタが少量しか入っていない商品を手にしてしまう可能性もあります。

高品質なサプリメントを選ぶためには、「配合量」と「含有量」の違いを理解し、数字に惑わされずサプリメントの品質をしっかり見分けることが大切です。